北海道の植物は、冬に蓄えたエネルギーを春に一斉に解き放ち、競うようにして草花はもとより樹木の花も揃って咲き誇る。まさに豪華絢爛であり、出し惜しみなどしている余裕などない。
北4条通(西11~17丁目)は「ミニ大通」と呼ばれることもあるが、さらに西の琴似街道までの区間には、見事なとちのきの街路樹が植わっている。この時期は一見の価値がある。西20丁目通の「龍谷学園高校」の正面入口から西23丁目にかけて並木が続く。
●トチノキ
山地に生ずる日本特産の落葉高木。高さ20~30m。葉は掌状の複葉で、小葉は長さ30cmになる。5~6月に赤い斑点のある小花を穂状につける。球形の果実は秋に熟し、赤褐色の種子を生ずる。種子のデンプンでとちもちを作る。材は、床柱、洋家具、机、盆などにする。
近似種のマロニエ(セイヨウトチノキ)も街路樹とされる。葉はやや丸みがあり、果実はトゲを持つ。離弁花植物トチノキ科。
龍谷学園高校正門
北4条通の西を見る
とちのきの紅花
とちのきの白花
一本のとちのきに、紅白花混在
紅白花混在樹木の全体像