中央図書館の南側の緑地を西に歩いて福住桑園通りを横断した、とあるマンション
の裏手にはすぐ藻岩山の山麓が迫っている。まさに「山の端」であり「山元」である。
土止めの石垣を鉄の簡易階段で山麓に上ると「白龍大神」の小祠があった。 白龍
というのはヘビの意味で古い家にはヘビが住み着くらしく、「屋敷神」としてあがめら
れているそうだ。
この白龍大神は、昭文社の市街地図ポケット版に載っているのだが、国土地理院
の地形図には記載されていない。今回、じっくりと現地調査をして確認できた。
改築されたものなのか真新しい小祠は、小さな庵にすっぽりと包まれて入口には
錠がかかっているが、窓からは注連縄で清められた祭壇が見えた。祠のそばには
以前から植えられているらしい濃いピンクのシャクヤクの花がひっそりと咲いていた。