磐渓バス終点から道道と分かれて市道磐渓線に入る。この道は磐渓川に沿う
稜線を1.5キロほど遡って「日蓮宗磐渓山妙福寺」に至る道である。この寺は
昭和の初めからあるらしく昔は尼寺だった由。アスファルト舗装された道は、バス
停から700mほど進むと右手に「磐渓市民の森」入口があるが、今回はまず妙福
寺を訪ねてみる。さらに1キロほど歩いてで妙福寺に着く。寺のそばの沢に「法龍
水」と名付けられた湧き水があって、昔高僧が杖で地面を突いて水を湧き出させ
たという言い伝えがある。しかし、立ち寄ってみると湧水源はすっぽりと小さな赤い
トタン屋根のお堂の中にカギを懸けて大切に納められていて、一般には神水を味
わうことができない。仕方なく、代わりに、通常、寺の前で使っている湧水で我慢
する。