北海道開発局は、幹線北1条通西4~6丁目の地下に駐車場を作っている。
国家財産である国道の地下を使用料なしで利用した官営の駐車場ビジネスで
あり、管理する国交省系の外部団体は、官僚の天下り先と民業圧迫の典型的
な例ではないか。因みにこの駐車場の建設費は75億円で、駐車1台当り4,3
00万円に相当する。
北一条地下駐車場の西側入口は、西6丁目の札幌文書館別館の前にある。
ここは、地下2階の駐車場の上が地下道になっており、入口から階段を降りる
と広大な地下空間が待っている。
単なる通路にしては立派過ぎる施設である。税金の無駄遣いと云ってもあ
ながち間違いではあるまい。地下道は回廊のような円柱で支えられた幅広い
通路で、照明も明るく空調暖房まで効いている。通路壁はギャラリーとして
利用でき、この時期は、当時「弾丸道路」と呼ばれた国道36号線の建設記録
写真が展示されていた。しかし、広大な通路は森閑として、遥か通路の先を
見通しても数人の人影が見えている程度であった。
地下通路の中ほどは緩く傾斜した低部があるが、これは昔この辺りに小川
が流れていた地形の名残ではなかろうか。