産業廃棄物の埋立地を植生で覆って芝生を敷き詰めた新設のパークゴルフ
場は、住宅地からやや距離があって、大抵のプレイヤーはマイカーで来ている
ようだ。広い敷地と駐車場も完備されて、比較的人も少ないという利点がある。
ただ、隣接して巨大な廃棄物処理場の建物群が一面を塞いでいて、工場の
傍でプレイしているような感じではある。新設後間もない施設で植生の育成も
まだまだこれからだが、「さっぽろ・ふるさとの森」というイベントで樹木の苗が
多数植えられているらしい。今は、自然の野草の小さな花々が愛らしい。
戻る途中で「清川」に立ち寄る。この川は小樽市と札幌市の市界をなし、
明治の頃は「星置川」の下流部で新川河口の近くで石狩湾に注いでいた。
現在は星置川が新水路で短縮されて別の河口が出来たため清川の水量が
減り、川面も見えぬほど草生した溝に成り下がっている。清川の名前はもう
一つの付近を流れる「濁川」と対比されたものらしい。
清川の畔から道央新道・国道337号銭函石狩線に戻る途中の道の東側
に古くからの「山口墓地」がある。比較的狭い敷地ではあるが埋葬される数
もそう多くないために、余裕のある配置になっている。古い墓所では、明治
38年建立日清戦争従軍兵士の墓石が高い台座の上から見下している。
廃棄物処理場の建物と手稲山口パークゴルフ場
草生した清川
山口墓地の佇まい