しばしの間心いくまで穴滝の景観を楽しんで後、勝納川の左岸に沿った遊歩道を
東へ下って行く。国土地理院2万5千分の一地形図「於古発山」図幅によれば、川
筋の林道を下る途中、穴滝から2キロほどの川筋に「雨乞の滝」の位置が表記され
ているが、近くに降り道を探すも見当たらず今回は諦めた。この辺り、川谷までは
結構な深みがあるので林道からの取り付きは難しそうだ。川中を下から遡って来て
見る滝なのであろう。
雨乞いの滝からさらに2.5キロほど川沿いの林道を下ると、小樽市の「天神浄水
場」の前に出てくる。地図から見てこの浄水場は、まだ新しく、昔はすぐ下流にある
「奥沢水源池」から取水していたと思われるが、小樽市の発展に伴い上水量が不足
してきたようで、今では山並みを南に一つ越えた赤井川村の常盤地区にある「余市
川」から、10キロほど地下に埋設した導水管で取水している。その山越えルートの
途中に「小樽川」流域の「常盤貯水池」があるにもかかわらず、水質のためなのか
わざわざ遠くの水源を選んで取水契約をしているようだ。
今回はもう時間が少なくなったのと身体の疲労もあって、「天神町」のバス停から
バスに乗って国道5号線に下り、高速バスで札幌への帰途に就いた。「奥沢水源
池」や天神様も遠望するのみで、この界隈にはまた次の機会に訪れたい。この辺り
は北海道新幹線の「新小樽」駅が開業する計画になっているが、さて今後の大きな
政治課題の一つである。
勝納川の清流
天神浄水場
奥沢水源池
今回の歩行コース(約10キロ)