北1条宮の沢通を跨いで25丁目に大鳥居が建つ。云わずと知れた北海道神宮(昔は札幌神社)の第一鳥居である。ちなみに現在の「札幌神社」と「札幌村神社」はそれぞれ別の神社で、いずれも東区に鎮座する。開拓の当初は、札幌神社の参道と云えば現在の南1条通(現在は裏参道とも呼ばれている)であったらしい。社殿の正面が北東を向くようになってから、北1条に繋がる現在の表参道が出来たわけで、そのひずみが北1条通の20丁目から24丁目までの間の道路で若干斜めに繋がっている。
さて、私の子供の頃の記憶によれば、第一鳥居の建つ位置は、現在よりもっと交叉点のすぐ近くにあり、現在のこげ茶色の金属板葺きではなく、一回り小さな白い花崗岩造りであったように思われる。札幌市営バスがこの辺りを走っていた頃のバス停名も単に「第一鳥居」であり、今のように「円山第一鳥居」という名前ではなかった。第一鳥居と云えば円山であることは、市民なら誰でも知っていたからである。