江当線の8人乗りのマイクロバスに乗り込み、今では珍しくもない女性ドライバーに運転されて、4車線の快適な空知国道を一路北の当別駅方面に向う。途中、「南七号」道路を過ぎて江別市から当別町に入り、新しい「道央新道」との立体交差下を潜り、やがて「当別大橋」で下車する。料金は250円とまあ少し高めだが、経営規模を考慮すればよくやっていると思う。
当別町の名前は、アイヌ語の「トウペツ」(沼から来る川)に由来し、現在人口1万8千人余、札幌都心部から北東20キロに位置する田園都市で、昭和62年には、スウェーデン・レクサント市と姉妹都市提携を締結して、「スウェーデンヒルズ」住宅団地を開発するなど、国際交流にも貢献している。
「当別川」は増毛山地に源を発し、当別町のほぼ全域を南北に73キロ流れて石狩川に注ぐ一級河川である。当別中心部に近い下流の当別大橋の辺りでは、狭いながらも河川敷があってパークゴルフ場などに活用されている。この辺りの川水は相当に泥の粒子を巻き込んで黄褐色に濁っている。
当別川
近くにある「阿蘇公園」に向う。当別町教育委員会の話では、明治5年に伊達邦直主従が当別に入植した際に神社を奉還し、町の北にある溶岩円頂丘の「阿蘇岩山」(標高418m、aso-iwa、アイヌ語で「柴の多い山」を意味する)から「阿蘇山神社」と名付けたという。公園の名前もこれに由来するらしい。昭和42年には、神社の名前も「当別神社」に代ってしまった。
阿蘇公園
公園内部(色とりどりのツツジが満開)