札沼線(桑園-石狩沼田間)の全線開通は昭和10年のことだが、その前年に各駅が開業している。拓北地区では、篠路駅から石狩川向こうの当別町石狩太美までの間、途中駅はなかった。その後、昭和33年に「釜谷臼」駅(現在のあいの里公園駅)、同42年に「東篠路」駅(現在の拓北駅)が開業し、「あいの里教育大」駅は最も新しく昭和61年の開業である。駅名の改称はいずれも平成7年に行われた。来年平成24年春には、これまでの気動車による運行から、電化が完成してスピードアップされる予定である。
あいの里教育大駅に降り立つと、駅の玄関の右手すぐ歩道際に、こげ茶色の耐候性鋼板を材料にデザインされた「あいの里竣工記念碑(平成2年建立)が、あいの里の住宅団地(JR線の北側部分)の竣工を記念して建てられている。野幌の百年記念塔のように大きなものは別としても、石を使わない記念碑も近年多くなってきた。はたして長期間の風雪に耐えられるものだろうか。
あいの里教育大駅前ロータリーから北へすぐショッピングセンターの間は、カマボコ形のアーケードのあるイベント広場になっている。ここから幹線道道128号茨戸福移通(札幌北広島環状線)を横断する屋根付き歩道橋がある。外観宇宙船のようなギャラリーに期待して上ってみると、中は変哲もない普通の階段と回廊があるだけだが、ゆとりある空間はあいの里全体の特長なのかもしれない。
JRあいの里教育大駅・駅舎
あいの里竣工記念碑
宇宙船のような外観の歩道橋