北大の構内については隈なく歩いているつもりでいたが、新しく平成21年春にできた第二農場地区にある先端科学、創成研究機構の領域(いわゆる「北キャンパス」)にはまだ足を踏み入れたことがなかった。この地区へ直接アクセスする門は「北20条東門」と呼ばれている。
北20条東門
この門の前の道路は昔からある「斜め通り」の一つで、北大構内と市街地を区切る東縁であった。北キャンパスができる前は、こんなところに門などはなかったと記憶している。北20条東門は乗用車も通れて、通常時間内には守衛さんが常駐している。門内まっすぐ正面には、産学連携本部も同居する創成研究機構の近代的な5階建てのビルがどっしりと鎮座している。我々のような年配者から見ると、農場の真ん中にとてつもないものが出来たという印象が拭えない。
創成研究機構棟
北キャンパス創成研究機構ビルの南側には、獣医学部と付属家畜病院及び低温科学研究所が置かれている。それら施設を繋ぐ構内道路の脇に建つ案内標識は賑やかではあるが、これを見て間違いなく目的の施設にたどり着くことができるだろうか? 特に、標識に描かれている折れ曲がった矢印は製作者の苦心の考案と思うが、暫し考えてしまう。因みにこの集合標識にある「環状門」とは北18条門のことだが、大学の最新の公式キャンパスマップには表記されていない。
集合案内標識
ともあれ、北大構内は今錦秋の真っ盛りで、有名な観光スポットでなくとも随所で眼の保養ができる。写真のナナカマドは高等教育機能開発総合センター(旧教養部)の北側駐車場前、イチョウは工学部建築オープンラボ前でスナップした。