右股通を下って平和の滝入口バス停の少し手前で右の平和地区を縦断する道(バスも通らず道の名前はないらしい)に折れる。そう云えば、「ちえりあ」の市民講座で聞いた話によると、手稲山の山頂は西区平和に属するらしいが、2.5万分の一地形図でははっきりしない。現地確認が必要と思われる。
名無し道路はすぐに「丘陵公園」に出て、公園の西端の山道を上って行くことにする。この道は初めて歩く道で、地図によれば公園の南側の丘陵を抜けて、北海道お遍路八十八ケ所霊場の内、第66番札所「明王寺」の横に出られるはずになってる。途中、ミツバ、ショウマなどの山草を愛でながら、いくつかある分岐を過ぎると山道が細くなり雑草に覆われるようになった。無理に進めば行けないことはないが、何処にでられるかはっきりとしないのでは、ちょっと二の足ものだ。結局、先へ進むのは諦めて、無難な別道を丘陵公園に戻る。
丘陵公園の奥の山道の野草
丘陵公園は、4ヘクタールの広さをもつ近隣公園で、自然の丘陵と森林を利用した気持ちの良い公園になっている。特に、夏の暑い盛りにはセミの大合唱が聞ける公園と思う。
公園より住宅地の間を通って坂を上り明王寺に立ち寄る。本堂は小振りで新しいが手入れが行き届いて清清しい。お遍路さんが訪れる故かもしれない。私も線香を手向けてお参りしてきた。
明王寺(北海道お遍路八十八ケ所の内六十六番札所)
明王寺からは、市道平福線の上り坂を上って行く。今回、トレッキングポールを用意したせいか、坂を楽に上っていける。途中、まだ新しい「平福トンネル」を潜り終えると「福井地区」に入る。採石作業場のある手前から「五天山公園」に入る。この公園はまだ新しく採石場の跡地を公園化したもので、西区唯一の総合公園で24ヘクタールと広い敷地がある。公園には、子どもの遊び場・遊具のほか、蛍の生息する湿地・水路、花壇、いくつかの展望台、パークゴルフ場、バーベキュー広場、簡易食堂、管理事務所を備える。
簡易食堂で簡便なスパゲティを食する。
平福トンネル(平和側)
雪捨て場の向こう側の五天山公園(まだ雪捨て場の残雪処分が終わっていない)
五天山公園(採石場の跡を残した正面山腹)
しばらくここで休憩した後、公園内にあるバス停からJRバスに乗って帰途に就いた。