札幌の地下道・地下商店街の嚆矢は、昭和27年四代目札幌駅(鉄筋コンクリート4階建て)竣工に合わせて、駅西側の地下に「ステーションデパート」が開業したことに始まる。
それ以後の動きを年表で整理すると、
昭和46年 さっぽろ地下街(「ポールタウン」と「オーロラタウン」の総称)
開業(地下鉄大通駅から薄野とテレビ塔との2方向)
昭和47年 札幌駅東側地下に「札幌駅名店街」(後の「アピア」)開業
昭和53年 駅前東口駅ビルに「エスタ2番街」開業 その後駅工事で閉鎖
昭和63年 駅高架化1次開業とともに「パセオ」開業
平成11年 「エスタ2番街」と「札幌駅名店街」が統合されて「アピア」と
改称された。
平成23年 札幌駅前通地下歩行空間(愛称募集で「サッチカ」となるらしい)
開通(駅前と大通を接続)
現在の駅前地下街は、札幌エスタ、札幌ステラプレイス、パセオと共に、「JRタワースクエア」を形成している。また、中央部には「アピアドーム」と呼ばれるガラス張りのドームがある。その地下は「太陽の広場」と命名され、ガラスドームから太陽の光がふんだんに差し込む。
JR札幌駅南口広場と「アピア」ガラスドーム
とにかく、カナ横文字の名称ばかりで、年寄りにはどこがどこやら頭が混乱してしまう。分りやすく整理すれば、札幌駅舎の地下が「パセオ(名店街)」、札幌駅南側の駐車場スペースの地下が「アピア」(大丸の地下を除く)、札幌駅東口の駅ビル(旧「札幌そごう」デパート)の地下が「エスタ」となっている。カナ横文字の意味については調べる気もしない。
「アピア」地下商店街
私が小学生の当時の住まいは、北5条西5丁目の陸橋(「オカバシ」と呼んでいた)上の角地にあり、現在の「センチュリーロイヤルホテル」の敷地にあった。
場所が近く、また映画会社に勤めていた親戚から入場券をよく頂いていた関係で、ステーションデパート内にあった映画劇場「テアトルポー」にはよく通って、ニュース映画や子供向けのマンガ映画(今のアニメーション)をよく見に行った。
「ステーションデパート」の店舗配置図