石狩市生振(おやふる)地区は、私のこれまでの「札幌うおーく」(2004年春~)でまだ歩いたことのないポッカリと欠けている場所であり、以前からいつか歩いてみようと思っていた。10月9日の天気は快晴となり秋の風の乾燥した爽やかさと暖かい日差しに誘われて、この機会にと思い昼近くにJR札沼線「あいの里教育大駅」に降り立った。
この駅は、拓北駅(旧東篠路駅)とあいの里公園駅(旧釜谷臼駅)との間に作られた新駅で、昭和62年の教育大札幌校のあいの里新校舎への移転の前年、昭和61年に業務委託駅として開業した。平成22年には南あいの里団地の造成完了とともに、駅南口と隣接して外部人道跨線橋ができた。
JRあいの里教育大駅正面
駅前から「あいの里学園通」を経由して1.2キロほどで教育大学の正面に出る。教育大校舎の外壁は統一された黄褐色のレンガタイルで覆われ、これが緑多いキャンパスと調和して、見るからに教育環境の良さを感じられる。正面校舎の1階の吹き抜けを通り、共通活動施設の横を抜けて、校舎施設の裏側に出る。広々とした遊歩道とキャンパスは、長いカラマツ並木の防風防音林(裏は国道(道央新道)337号線)の交通騒音から守られている。札幌校の敷地は、約26万平方メートル、直角三角形の形の底辺が国道337号線に沿う配置になっている。学生数は教員養成課程に定員1,000名である。
教育大キャンパス風景
教育大キャンパスを取り巻く遊歩道
教育大札幌校の戦後の歴史は、昭和24年国立学校法により北海道学芸大学札幌分校と改称され、戦前の第一師範学校を改組し、新制大学として再出発した。昭和26年には、師範付属小学校、中学校を付属札幌小学校、付属中学校も改称し、昭和62年大学移転後あいの里新校舎に移転した。ここで間違いやすいのは、札幌村時代に開校した札幌小学校、札幌中学校とあいの里に移った付属札幌小学校、付属札幌中学校とは全く別の学校である。