5月5日より、札幌市電(路面電車)の新車両・A1200型1号車が営業運転を開始した。新車両の特長として、斬新な外観・内装デザイン、広い窓・液晶情報掲示板、低床、三連ボギー風の定員70名乗りとなっている。当初は初乗り希望者で混雑したらしいが、最近は一段落したらしい。
所用のため「西15丁目」の電停で、すすきの方面行き電車を待っていたら、偶然、西4丁目方面から新車両がやって来た、ラッキー!。わくわくして電車に乗り込む。乗降口の段差も小さく、扉もシューという空気圧とともに観光バスの扉のような感じ。軌道の曲線部の走行時は速度を控えるものの直線部では加速もスムースで、乗り心地がよい。広い窓になって座った席からの車外の展望はよいが、社内でつり革につかまって立った場合には、窓上部の換気口の枠が邪魔になる。
車内の座席配置、天井、壁、掲示盤、備品類のデザインは、総じて明るく見やすいのだが、ちょっと詰め込み過ぎで人の移動空間が従来の電車よりかえって狭く感じた。乗車定員数の2割アップは車長で稼いでいる。今後の2号車以降の更なる改良が望まれる。