西の里中学校通は、起伏があろうがなかろうがまっすぐ東西方向に伸びる北海道らしい道路だが、西の里神社から1キロほど歩いてやっと道路名の「西の里中学校」の前に達する。この中学校の生徒数は200名余りと少数だが、北広島市の花壇コンクールで13年連続で優秀賞を受賞している。また、校区内には福祉養護施設が多く、こちらの方面の教育にも熱心に取り組んでいるとのことだ。
この辺りの地名を「椴山(とどやま)」と呼んでいる。「とど」はトドマツの意味だが、トドマツの命名者は札幌農学校二期生・北大付属植物園初代園長だった宮部金吾博士である。すぐ近くの野幌森林公園のようにかってはこの辺りもトドマツが生茂った丘陵地であったのだろう。札幌市内では、手稲山口の共同墓地付近にも「椴山」の地名が残っている。
この地域の住民の集会場である「椴山会館」の前には、隣の西の里中学校の生徒が作ったと思われるトーテムポールが建っていて、なんとも微笑ましい。
○椴山会館と動物の顔を彫ったトーテムポール