駅前通りを西へ下り、国道453号札幌支笏湖線との緑町1丁目交叉点を向こう側に渡ると、立派な人道橋がある。真駒内川をオーバーブリッジして歩行者は直接「柏が丘団地」と上り下りできる。この団地のある豊平川と真駒内川に挟まれた丘陵は、戦後になって入植した人達が柏の木が多いことから「柏が丘」と称したと記録にある。どこにでもありそうな名前で、札幌では白石にも同名の中学校がある。この団地は昭和47年開催の冬季オリンピック札幌大会の際に、プレスセンターとともに報道陣の宿舎「五輪団地」として造成され、五輪大会以後も宅地開発が進み今では高級住宅も多い。
真駒内グリーンハイツ人道橋
人道橋上より真駒内川を見下ろす(背景に藻岩山)
さて、団地を目指して人道橋(「真駒内グリーンハイツ人道橋」と立派な名前がある)を上って行く。最初のうち勾配は緩いが、真駒内川を見下ろした後丘陵に取り付くと、ここから急勾配の長い階段が待っている。下りはよいが、高齢者にとってこの上りは休み休みでもかなりキツい歩行になる。事実、この人道橋から続く階段を歩いているのは私一人だ。まあ、眺めのよいのとセミの声が気持ちを癒してくれる。
団地への階段(上から見下ろす)
やっとこさ、階段を上りきって団地内に足を踏み入れる。どこにでもあるような何の変哲もない住宅団地だが、戸建ての建物にはなるほど立派なものが多いようだ。中には、蔦が生茂るに任せた無住の大邸宅もある。団地を巡ってバス通りに出ると、とある集合住宅の1階にコンビニがテナントを張っているのが目に止まったが、他にサービス関係の店舗は見当たらない。路線バスが真駒内公園の東側から団地の外周部を迂回して上ってくるアクセスがあるが、マイカーがないと日常生活はかなり不便と思われる。
蔦の生茂る無住の邸宅