「真駒内ふるさとの散歩道」と名付けられた遊歩道のコースに入る。私が勝手に「花魁遊歩道」と別名を付けているが、真駒内公園の南端から坂道を上って、柏が丘を経由して藻南公園に下るコースは、「おいらん渕」の上方の崖っ縁を辿るスリルのあるコースで、一部に展望台もあって眺めのよいところがある。伝説ではあるが、ここの崖から身投げした花魁の哀しい気持ちと札幌の草創期の侘しさを味わう細道でもある。
おいらん遊歩道
遊歩道の途中、かって展望台のあった位置には高床の東屋があったのだが、10年近くも経つと老朽化したのか撤去されており、その代り雑木が狩払われて「展望所」という標識の下、ゴツい鉄の垣根が立ち塞がっている。しかし、眺望はすこぶる良好となっている。直接においらん渕の淀みは見えないが、眼下の豊平川は遥か下に細く見え肝が冷える。
展望所
展望所から下の豊平川、藻南橋を見下ろす
崖っ縁に沿って小さな起伏と曲折のある整備された小径を下って行くこと15分ほどで、パークゴルフ場や屋外運動施設のある「藻南緑地」に出てくる。ちょうど、石山陸橋廻りの歩行コースを柏が丘縦走でショートカットしたことになる。緑地から「藻南橋」に上がるとおいらん渕の崖(水冷破砕岩・ハイアロクロスタイト)が正面によく見える。
藻南緑地
藻南橋から「おいらん渕」の水冷破砕岩の崖を見る