元来た左岸堤防を南東に250mほど戻り、堤防から篠路町拓北の半島部に繋がる道路を南西に進む。この道路は半島部を縦断する常設道路で自動車も走られる幅がある。橋の欄干に表示されている橋名には「山口橋」とある。これまで何度も篠路町拓北の半島部と表現していたが、なるほど、ここら全域は捷水路工事の始まる前から、山口県からの移住者が開拓した土地柄であった。橋の袂には川漁をするためか、無人の小船が舫っていた。
(山口橋2+運河河岸)
橋を渡って半島部縦断道路を進んで行くと、ほどなく公園遊歩道の佇まいになる。もう新設整備済みの「茨戸川緑地」の中に入っている。屋根に植生を乗せた独特の形式のパーゴラ、各団体・各種の緑化記念植樹、わざわざ土砂を盛り上げて造った展望台、水辺の広場と名付けられた湿地と周遊木道、いかにも野鳥が喜びそうな潅木林の茂る観察川岸など、緑地の多彩な造作はなかなか楽しめる。
(茨戸川緑地歩行地図)
(茨戸川緑地案内地図)
「茨戸川緑地」は、茨戸川の自然に囲まれて、多彩な生態系や緑豊かな環境を楽しめるよう、平成26年にグランドオープンした、敷地面積42haの広い都市緑地公園となっている。国道337号から北側の篠路町拓北の半島部のほぼ全域を占め、ビオトープ池、管理事務所、駐車場、各種の広場の他に、先発でリニューアルオープンしたロングコースのある36ホールのパークゴルフ場が人気だそうだ。
(茨戸川緑地集合1)
(茨戸川緑地集合2)
(茨戸川緑地集合3)
茨戸川緑地の入口(今回の歩行は緑地の裏口から入ったようなもの)を南に出るとすぐ前は、道央新道・国道337号線の4車線幹線道路となり、大型トラックが引きも切らず通って、「生振大橋」に乗り降りしていく。この道路の先は石狩市の中心部・花畔地区に続く。ここ緑地の入口には信号機がなく、徒歩で緑地に出入りする人は、車の流れをよく見定めて国道を横断せねばならない。ここには是非とも交通信号が必要だ。国道の向こう側は、北海道教育大学札幌分校のキャンパスの外周を巡る「あいの里緑道」となる。緑道をバス通りまで歩き、帰札の列車に乗るべく「JRあいの里教育大前駅」を目指す。
(茨戸川緑地入口)
(生振大橋へ)
(あいの里緑道)