JR新川駅の西側すぐ近くに、似たような名前の新川中央小学校(昭和47年開校)と新川中学校(昭和51年開校)が向かい合って並び、この辺りは新川の東の文教地区と云えよう。「新川にしまきば公園」は小学校からすぐ南側にあるやや広めの普通の街区公園だった。この時期、公園の八重桜が美しい。
(新川中央小学校と新川中学校)
(新川にしまきば公園)
この公園の前の道路は、かって「西牧場1号通」と呼ばれていたらしい。新川西牧場の住民は、新琴似兵村の最南端の「新琴似一番通」と新川との間に、平行して2本の短い道路を追加して拓き、南側を西牧場1号通、北側を2号通としたようだ。このうち、現在でも道路標示されているのは「西牧場2号通」のみで、1号通の方は今では道路が途切れて名前が残っていない。現在の西牧場2号通は、市の土木課により一本の長い道路に整備され、西端は旧手稲町との境界・発寒古川に架かる「西牧場2号橋」まで延長されている。
(新川西牧場新旧地図)
公園については、もう一つの牧場公園が旧1号通に沿った延長線上にあると聞いていたので、ついでに訪ねてみることにした。この公園は先の「新川にしまきば公園」よりもさらに西方の「札幌新道」を北西に潜ったすぐ先の大型スーパー店の北側にあった。公園の名前も「新川まきば公園」とより簡素で、街区公園の規模も少し小さめとなっている。
(新川まきば公園)
ここからの帰路は、ついでにこの辺りの近隣公園「新光公園」を覗いてみる。この公園は、「新光小学校」に隣接した新琴似一条地区にあって、2つのスキー山と広い芝生、砂地の多目的広場があり、児童用遊具が少ない反面、テニスコート、バスケットボールコート、ゲートボールコートを備え、幅広い年齢層で運動を楽しめる。公園前が「西牧場2号通」で東へ新川駅まで戻り、琴似栄町通を横断してこんどは旧東牧場地区に入る。
(新光公園)
新川の旧東牧場地区にも「まきば公園」があるらしいと最近知った。”乗りかかった船”という言葉もあり、追加で現地へ確認に行ってみた。JR新川駅前から東へ500mほど進むと、昭和45年開校の「新陽小学校」があり、その隣に「北27条牧場公園」があった。
(北27条牧場公園)
公園からさらに東へ300mほど進むと近隣公園「エルムの森公園」がある。この公園は、北大第二農場の一部を公園にしたものだが、かって周囲を琴似川(明治20年に新川が開削されてからは古川とも呼ばれた)が流れ、擦文時代の竪穴住居跡や遺物が出土している(K435遺跡)。蛇行していた川跡は埋め立てられて現在はパークゴルフコースになっている。エルムの森公園から南へ新川通に出る。
(エルムの森公園4)
今回、旧東西牧場(まきば)地区を廻って目に焼きついたのは、新型コロナウィルス蔓延の影響であった。全ての小中学校が臨時休校となり、多くの公園で遊具や東屋に使用・立入禁止の黄テープが張られていることであった。私も単独行の屋外自転車走行なのでコロナ感染の可能性はまず薄いと思っているが、100%安全とは言えない。現在の外出自粛要請を尊重しつつ、早い警戒解除に協力したい。
(今回の訪問コース)