先日、菊水上町4条にある学校の先輩のお宅を訪問した際に、近くに「旧小
沼川遊歩道」があることがわかった。先輩の子供の頃の話として、小沼川で
よくどじょうを採ったことや、この辺りの土地は大雨が降ると水に漬かりやすく
難儀したことなどを聞かされた。たぶん、元々豊平川の後背湿地で水掃けが
悪い上、札幌扇状地の15m等高線沿いに多くの湧水(メム)を水源とする小
河川が流れる土地柄であったことによる。
古い地図によれば、そうした小河川が「上白石小学校」の辺りに発して、菊
水上町を縦断し、JR函館本線以北は「南7条米里通」に沿って流れ下り、「米
里」で旧月寒川や望月寒川と合流し「逆川」となって、最後は札樽自動車道
の走る現「豊水大橋」の袂で豊平川に注いでいたらしい。その小河川の鉄道
線路南北の上流部分を「小川」とか、「小沼川」と呼んでいたようだ。
JR函館本線がすぐ近くを走る南側の先輩のお宅の裏に自転車を留めて、
旧小沼川遊歩道を南に進む。いかにも川跡らしく曲がりながら幅2mほどの
遊歩道は、住宅の間を抜けて「平和通」の下を潜って菊水上町2条から1条
にまたがる「いずみ公園」の縁を通って国道12号線に出るところで終わる。
この間距離にして約1キロほどのコースである。途中特に目立ったモニュメ
ントはないが、所々に市で建てた遊歩道の説明板が置かれている。
菊水・いずみ公園脇の旧小沼川跡遊歩道
旧小沼川跡遊歩道の説明版