明治22年、札幌農学校は烈々布に農園用未開拓地110万坪を取得し、同28年
には第3農場として開墾を行った。現在の北20条から49条、東1丁目から8丁目
に及ぶ広大な敷地であった。
その後、戦後になって農場は農地解放により小作農に分割、払い下げられて敷
地の一部に北海道大学の教職員住宅250戸と1haの緑地が残された。この緑地
が現在の「大学村の森」である。現位置は、北28条東4丁目のほぼ1街区に当る。
大学村の森には、開墾当時の草木が保存され、大きなヤチハンノキ、ヤマグワ、
ハルニレなどが見られる。今では、少し広い都市公園といった佇まいになっている。
元大学の所有地であった関係で、大学村の森の周辺には、法務局、財務局、国税
局、通産局、運輸局などの施設、職員住宅が多い。
「北栄」地区の住宅地の中に位置する場所柄、散歩を楽しむ市民も数多い。
大学村の森
大学村の森入口に横たわる太い角材のベンチ