この一年縁あって長沼町に時々出かける。札幌から道道3号札幌夕張線を
30キロほど車で走って長沼町の中心部に着く。
「長沼」という名前はアイヌ語の「タンネ・トー」から出たもので、細長き沼の意
とされている。これらの沼は湿原が水田に変化するとともに美田の底に埋めら
れてしまって、いまその原形を見ることができなくなった。
長沼の市街を東に3キロほど馬追丘陵の麓に「馬追の名水」の出る場所が
ある。水を手に受けて飲んでみたが、私には名水なのかどうか判断がつかない。
丘陵の斜面からの沢水なのか、湧水なのか、全体が半地下のコンクリート製
タンクに集められ、そこから蛇口をひねって汲み取る。車にポリタンクを沢山
載せて水汲みに来る人が絶えないところを見るとうまい水なのだろう。
名水の横から馬追丘陵を散策する遊歩道が付いているのだが、最近ヒグマの
足跡が見つかったとのことで、入口にはロープが張られて入れなかった。
馬追の名水